皆が気になるお金の部分!営業職の平均年収・ボーナス事情とは?

コラム

通勤中に学べる3分間営業術を見て頂きありがとうございます。
皆が気になるお金の部分!営業職の平均年収・ボーナス事情とは?について書きます。

会社はどんなに優秀な商品を開発、販売しても、売ってきてもらわなければ利益になりません。営業はこれら自社の商品を正しく、また専門的に理解し、顧客に説明した上で販売を取り付けてこなければなりません。

どのような業界においても、会社を組織として運用していく上で営業職の仕事は、「会社にお金を持ってくる」職種です。それだけに責任は重大ですが、やりがいがあり、工夫も十人十色になる傾向があります。また、極めていくとだんだんとおもしろくなっていく職種です。ここでは、そんな営業職について解説していきます。

営業職の種類について

  • 法人向け営業
  • 個人向け営業

営業職には、まず大きく分けて2種類が存在ます。

法人向け営業は、相手法人に対して営業をおこなう職域です。全てがそうではありませんが、相手が大きい分、ロット単位や長期に渡る契約となるケースが多く、大きな金額を扱うことが多いでしょう。

個人向け営業の特徴は、個人とやりとりするので日頃からのおつきあいが、法人向け営業と比べても非常に大きな比重となる点です。相手も、よくしてくれる会社とつきあいたいもの。例として、自動車の販売営業や保険の外交員などは、個人向け営業が中心となります。

営業職の業務内容

営業職の業務内容は法人向け・個人向けにかかわらず、「ルート営業・飛び込み営業・反響営業」の三つに分類されます。

ルート営業は、決まった顧客のもとに通い、場合によっては新商品などの受注を得る手法です。製薬会社のMRや、オフィス用品販売などがこれに当たります。

飛び込み営業は対照的に、いままでお付き合いのない顧客の下にアポイント無しで訪問し、関係を築いて新規顧客を得る手法です。広告営業や、前述の保険の外交員などはこの手法で顧客を開拓していきます。

一方、反響営業はあらかじめ十分な広告宣伝をおこなった上で、問い合わせに対応して営業行為をするものです。例えば、駅や電車の中にあるマンションなどの広告を見て、問い合わせのあった案件に対して積極的にアプローチする手法です。不動産関連の営業はほぼこの手法で構成されています。

営業職に求められる能力について

  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション能力
  • 対応力

営業職には、コミュニケーション能力とプレゼンテーション能力が求められます。

営業は顧客相手の職種のため、コミュニケーション能力が必要となります。一辺倒な対応ではなく、お客様にあわせて臨機応変な対応をすることが大切です。また、過去の取引内容なども勘案しながら、相手の懐に入っていく戦略的な能力として、コミュニケーションをとらなければならないでしょう。

また、営業の本陣は相手方と面談が成功し、商品の提案をする場面です。持参した提案資料を組み立て、プレゼンテーションしていきます。ここが非常に肝心で、自分だけが話して満足するのではなく、プレゼンしながらも相手方のニーズを的確に把握し、最適な商材を提案することが必要です。そのため、ニーズにあった商材を提案できる知識も必要ですが、聞き出すだめのプレゼンを構築していく努力が大切でしょう。

また、取引においては、なにがおきるか分かりません。台風や地震などで納期が送れたり、手違いが発生することもあるかもしれません。そんなとき、慌てて対応が遅れたりすると、顧客を手放してしまうことも考えられます。いざという時に慌てない、柔軟な対応力が求められるでしょう。

営業職の平均年収と他職種との比較

営業職の平均年収について

営業職の平均年収は、マイナビ転職によると全世代平均で約420万円でした。また、営業職の平均年齢は業界や会社の規模によって変化が著しく、その会社によって大きく差が開いています。

他の職種と比較した場合

  • 日本の平均年収:422万円
  • 販売職:350万円
  • 編集・制作職:380万円
  • 事務職:400万円

日本の平均年収は422万円です。営業職はちょうど平均に近い水準で推移しています。また、営業成績によって昇進なども変わってきますので、がんばりが評価されれば平均以上の年収を期待できます。

他にも、店舗において販売をおこなう販売職の平均年収が350万円、編集や制作職で約380万円、もっとも営業職と業務上のつながりが深い事務職の平均年収が約400万円ですから、営業職は会社の中でも比較的年収が高い職種であるといえるでしょう。

営業職の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

厚労省が出した都道府県の平均給与比率から各都道府県の営業職の平均年収を算出しました

都道府県 平均年収
北海道 468.0万円
青森 442.0万円
岩手 483.6万円
宮城 520.0万円
秋田 426.4万円
山形 478.4万円
福島 468.0万円
茨城 520.0万円
栃木 520.0万円
群馬 520.0万円
埼玉 468.0万円
千葉 520.0万円
東京 728.0万円
神奈川 572.0万円
新潟 468.0万円
富山 468.0万円
石川 520.0万円
福井 520.0万円
山梨 468.0万円
長野 520.0万円
岐阜 468.0万円
静岡 520.0万円
愛知 572.0万円
三重 520.0万円
滋賀 520.0万円
京都 520.0万円
大阪 624.0万円
兵庫 520.0万円
奈良 520.0万円
和歌山 468.0万円
鳥取 468.0万円
島根 468.0万円
岡山 520.0万円
広島 520.0万円
山口 520.0万円
徳島 520.0万円
香川 468.0万円
愛媛 468.0万円
高知 468.0万円
福岡 520.0万円
佐賀 416.0万円
長崎 468.0万円
熊本 468.0万円
大分 468.0万円
宮崎 416.0万円
鹿児島 468.0万円
沖縄 416.0万円

平均年収と国税庁の都道府県別年収との比率から独自で予測算出した結果になっております。

営業職のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

営業職は会社の骨幹でありますが、賃金体系として優遇されているというわけではありません。ただし、歩合制を敷いている会社も多いので、がんばりが報われる環境が整っている場合も多くあります。

企業の営業職と言えばボーナスが年間2回ある場合が多いです。しかし、全ての企業がボーナスを支給する時代ではなくなった今、金額に関しては会社ごとに多種多様です。海外展開している会社などでは賞与70万円程度といった意見も散見されますが、あくまでその会社次第ですので、一概には言えません。

昇給について

労働組合に加入している会社であれば、春・秋のベースアップが期待できます。また、業績によって歩合で金額を変動させる会社も存在しています。その場合の上げ幅も会社規程によりまちまちで、職級があがる毎にいくら、といった具合にあがるようです。

しかし、昇給自体が存在しない会社も今は多くありますので、会社によってそこは異なってくるでしょう。

営業職の年齢別平均年収推移シミュレーション

事務職の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 261.0万円 17.9万円 46.1万円
25~29歳 340.0万円 23.3万円 60.1万円
30~34歳 391.7万円 26.9万円 69.2万円
35~39歳 429.3万円 29.5万円 75.8万円
40~44歳 462.7万円 31.7万円 81.7万円
45~49歳 489.1万円 33.6万円 86.4万円
50~54歳 509.6万円 35.0万円 90.0万円
55~59歳 502.2万円 34.5万円 88.7万円
60~64歳 376.5万円 25.8万円 66.5万円

営業職の中には、俗にいうエグゼクティブと呼ばれる層があり、年収1,000万円を超えるような凄腕営業マンもあるようですが、基本的には表のような金額で推移します。30~34歳では391.7万円、40~44歳では462.7万円となっています。

60歳以上の場合、多くの企業で定年退職になったり、嘱託契約に移行するケースがほとんどです。上記のように金額が下がるのは、そのように雇用形態が変わることを示しています。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

営業職の大卒・短大卒・高卒の年収

※人事院の民間統計調査を使い、独自に予想算出した比率から年収が一番高くなる50~54歳の年齢の年収差を大卒・短大卒・高卒で比較しました。

最終学歴 年収(50~54歳)
大卒 687.8万円
短大卒 587.7万円
高卒 500.2万円

※厚労省が算出した賃金統計調査から平均的な賃金比率を税理士が割り出し、それを元に計算した予測結果となっております。

営業職と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 営業職の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 261.0万円 263.5万円
25~29歳 340.0万円 343.3万円
30~34歳 391.7万円 395.5万円
35~39歳 429.3万円 433.4万円
40~44歳 462.7万円 467.1万円
45~49歳 489.1万円 493.8万円
50~54歳 509.6万円 514.4万円
55~59歳 502.2万円 507.0万円
60~64歳 376.5万円 380.1万円

営業職は、日本の平均年収とほぼ同水準になっていますので、グラフも同じような偏差で推移しています。30~34歳の平均年収は約392万円で、日本の平均と比較すると約4万円ほど低くなると推測されます。40~44歳では約463万円の予測です。このほか、会社によっては営業実績に応じてインセンティブが発生することもあります。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

営業職の生涯賃金シミュレーション

営業職の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.88億円 1.90億円

では、日本の平均的な生涯賃金と営業の生涯賃金を比較してみましょう。営業の生涯年収は約420万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

営業職の生涯賃金は、1.88億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると200万円ほど少なくなると推測されます。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

営業職の年収は、日本の平均年収とほぼ同水準ということがわかりました。営業職にはさまざまな側面があります。例えば海外を中心に営業をおこなう業種もあれば、金融業界ならではの営業もあり、業種によって千差万別です。だからこそ、人それぞれの仕事の進め方があり、こだわりが生かせるのが営業です。

最も重要なのは、自分自身が取り扱う商品をよく理解し、相手方の気持ちをくみ取って提案していくと言うことでしょう。利益優先の営業では成績も上がらないでしょうし、自分自身もつらくなっていきます。

営業職につく場合には、先輩達から成功した点やこだわり、工夫を取り入れ、自分だけのスタイルを作り上げることが重要でしょう。業績アップのための創意工夫はどんなところからでも取り入れることができますので、積極的に自分の力を発揮していきましょう。

コメント